岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ヒールさを徹底するプーチン大統領。欧州のエネルギー不足を受けて

自身に反対する人物を暗殺したと言われるなど、なにかと評判の悪いプーチン大統領。エネルギー不足に悩む欧州に対してガスの供給を申し出たので、どういう風のふきまわしかと思っていました。やはりと言いますか、交換条件があったようです。

ノルドストリームというロシアと欧州を結ぶガスパイプラインは、その利用が地政学的な問題をはらむ(欧州のエネルギーにおけるロシア依存が高まる、それまでロシアがウクライナに払っていた経由料が支払われなくなる)ことから、その設置に反対する意見も多く出されていました。この度の欧州へのガスの供給について、ノルドストリームの輸出が承認されないと実行しないという意向をロシア側が表明したとのことです。

欧州へガスを供給するとの記事を読んだ際、ロシアがタダで助けることはないだろうなと思っていましたので、今回こうした記事が出てきたことは驚きではありません。ただこうした記事が公になってしまうと欧州側もパイプラインを承認しにくくなるでしょうし、なぜこのタイミングでこの記事が出てきたのか、不思議に思うところもあります。

ロシアにはかっての大国としての威光を取り戻したいという意向があると言われています。単に欧州を屈服させたという事実を残したいだけであれば、それはそれで良いのですが、なにか深い意図が隠されているような気もします。欧州のエネルギー不足はこれから冬を迎えてより厳しさを増すと思われます。欧州がパイプライン計画を承認するのか、ロシアが今後どう動くのか、要注目です。

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