岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

クリーンエネルギーへのブームが引き起こした電力危機?

 昨今、天然ガス原油の価格が上昇しており、このことが電力価格の上昇に結びつくことが懸念する記事が出ていました。記事曰く、石炭や石油の利用が減少して電力需要が高まる中、再生可能エネルギーを中心とした発電能力はその需要に応えることができないのではないか、とのことです。

 

これまでは電力が足りなくなると、貯蔵していた石炭や石油を使って発電することができました。太陽光や風力等による電力発電では太陽光や風力を貯めるわけにはいきませんから、予め発電した電力を蓄電する必要があるわけですが、この点が技術的に難しいそうです。

石炭や石油が不足してその価格が上がっているのであれば、これまでであれば採掘のための投資が行われ、いずれは供給が増えていたわけです。ただし環境に配慮した経営が求められる昨今では二酸化炭素排出に結びつく事業への投資は難しくなっており、今回起きているような資源価格の上昇は今後も続く可能性があると記事は分析しています。

蓄電技術に限界があることは以前からも指摘されていたことで、この分析は正しいように思います。中期的に石炭や石油関係の企業に強気になっても良いのかもしれませんが、一方で蓄電技術に飛躍的な進歩が起こるとその悪影響を被ってしまうのが投資の難しいところです。そういえばコロナ禍で石油価格が下落した際、シェール系の石油会社は倒産の危機が取りざたされていましたね。

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