岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ああ、やはり…英国が物不足で悩まされる

英国でガソリンや食料品の不足が深刻化し、問題になっています。資源価格が高騰していることは英国に限った話ではないのですが、英国では単に価格が上がるだけでなく、実際に物がないという問題に直面しているようです。ガソリンスタンドへの長蛇の列や、空が目立つスーパーマーケットの棚の写真が、そうした記事に添えられています。

物が不足する理由としてトラック運転手の不足が挙げられており、英国政府は軍のトラック運転手に物流を担わせたり、外国人のトラック運転手にビザを発給するなどの対策を検討しているとのことです。英国ではEU離脱によって外国人労働者が自国へ戻ることになり、多くの外国人トラック運転手が英国を離れと言われています。その影響が今になって表れているのかもしれません。

たしかに物不足の話は英国以外ではあまり耳にしません(港湾施設の荷受けに問題が発生しているという話は英国以外でも聞きますが)ので、EU離脱が物不足の原因となっている可能性があります。EU離脱の際に外国人労働者が減少することが予見されており、当初の見込みではそのことが英国人労働者の賃金上昇に結びつくことが期待されていたわけですが、足元ではそれが裏目に出ているようです。
外国人労働者の減少がもたらす混乱はEU離脱への反対派が唱えていた懸念ですので、反対派からすると「思ったとおり…」ということになるのでしょう。

なおEU離脱時に期待された賃金上昇については想定通りの兆しが見られているようで、トラック運転手に日本円で1000万円近い給料を出す例が出始めていると聞きます。物流の問題が軽度な問題にとどまり、物流の重要性を再認識してトラック運転手の待遇改善に結びつけば良い(ちなみに食肉解体に携わる人の不足も深刻になっているとのこと)と思いますが、一体どうなるのでしょうか。

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