岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

不況下のインフレを懸念する資本市場。本当にスタグフレーションとなるのか?

コロナ禍からの脱却による企業業績の改善が一服し、また経済回復のペースが鈍化していると言われる中、資源価格が上昇しています。こうした動きを受けて、不況下のインフレ、いわゆるスタグフレーションを懸念する意見が記事として取り上げられていました。

まず物価動向ですが、インフレは当初予想されていたよりも上昇しています。その原因の多くがコロナ禍によるサプライチェーンの制約でしたが、それらに加えてエネルギー価格が上昇しており、今後インフレは高まるような気がします。今後賃金上昇が明確に認められると、インフレの高まりは確定的になるように思います。

次に経済ですが、たしかに経済回復のペースは鈍化するでしょうし、また企業業績の伸びはこれまで同様とはいかないでしょうが、景気後退に陥るようなことはないのでは、と思っています。スタグフレーションという言葉が想起させるような深刻な事態にはならないと楽観しており、それが株価が十分下落した時に買いたいという、(おめでたい)考えのもとになっています。

とはいえ記事で指摘されていたように、これまで当局が伝家の宝刀としていた緩和策は、インフレが懸念される中では使いにくくなるものと思われます。物価はともかくとして、経済の行方にはいつもながら要注意だと思っています。

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