イタリアの国債がジャンク債に格下げされるかもしれないという記事を読みました。ムーディーズが今週、格付けの見直し結果を発表するそうで、そこで格下げされる可能性があるとのことです。
この記事を読んで思ったことは、日本国債の格付けです。ざっと調べてみると日本国債の格付けはA+のようで、BBB以下のジャンク債にはまだ余裕があるようです。とはいえG7の中ではイタリアについで低い格付けとのことで、決して安心ということではなさそうです。
ジャンク債に格下げされると、投資家が求める利回りが上昇するため、債券発行を通じた安易な資金調達が難しくなります。これまで放漫気味に運営されたイタリア財政は今回をきっかけに健全化の方向に変わるのでしょうか。
日本においても昨今の金利上昇によって、イタリアほどでないにせよ、安易な資金調達がしにくくなった面はあると思います。いわば市場の圧力によって、財政の健全性が保たれるのは、うまくできた仕組みだと思っています。