岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

容認できないものの、結果としてうまく行っているように見える人の盾

昨今のパレスチナイスラエルの間の紛争では、パレスチナイスラエルの民間人を人質にしたり、イスラエルによる報復が一般のパレスチナ住民を巻き込む形になるなど、民間人も犠牲になっています。そしてパレスチナを実行支配するハマスは、人質や一般のパレスチナ住民を「人の盾」として使っていると批判されています。

私はハマスイスラエルの民間人を人質にすることは言語道断と考えています。ただこれまでの推移を見る限り、人質作戦はイスラエルによる本格的な反撃を遅らせるという意味で、結果的に正解だったようです。とはいえ今後同様のことが頻発してはいけませんから、人質作戦の是非は紛争が終結した後、パレスチナ側にその責任を問うべきだと思います。

人質作戦が明らかに問題である一方、一般のパレスチナ住民が犠牲になっていることは、ガザ地区の人口密度の高さやパレスチナ住民にとって他に行き場がなかったことを考えると、パレスチナ側の責任とは言い切れないように思っています。とはいえイスラエル側もまったく反撃をしないわけにもいかないでしょう。誰の責任でもないものの、民間人が犠牲になっている様子は痛ましい限りです。

今回の紛争では報道を通じ、民間人の犠牲という紛争の痛ましい部分が世界に発信されており、そのことが紛争の激化を食い止めているように思っています。これは今回の紛争に見られる唯一の良い点です。とはいえ「人の盾」のようなことが容認されるわけでなく、今回のように結果的に正解だったことが、悪い前例にならないと良いと思っています。

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