岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

緩和継続姿勢を明確にする黒田総裁の発言によって円安が進む

黒田日銀総裁が国会で現行の金融緩和政策を継続する方針を明らかにしたことを受け、為替市場で円安が進みました。朝方は131円台で推移していた為替レートは、約20年ぶりの水準という132円台まで円安が進んでいます。

日銀が現行政策を維持する理由として、金融緩和を拙速に縮小すると持続的・安定的な物価目標2%から遠ざかってしまう、としています。現在の金融政策を維持することで、雇用や賃金が改善する中で物価が穏やかに上昇する好循環を目指す、としている日銀にとって、たしかに現在の金融緩和は維持すべきものなのでしょう。

一方で雇用や賃金が上昇する中で物価が穏やかに上昇する経済環境がいつになったら出現するのか、これはなかなか難しい問題です。今回の発言が出てくる前は今年中に日銀が緩和姿勢を緩めることが(確率は低いものの)予想されていたと思いますが、その可能性が明確に排除されたことになると思います。為替市場の反応は素直なもので、今後もこの傾向は続くように思います。

私は株式への追加投資用として129円近辺でドルを買っており、その後株価が上昇したためドルだけが手元に残ってしまったことを少し残念に思っていました。今般の円安はその残念な気持ちを少し払拭してくれるものです。今後も円安傾向が続くのだとすると今後手元に入る円は極力ドルに換えておき、次の株安に備えたいと思っています。

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