岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

楽観見通しが広がる米国の株式市場

FOMC後の声明やパウエル議長の記者会計を受けて、株式市場は上昇しています。昨晩発表された内容はテーパリングの開始、テーパリング終了が利上げの開始を意味するわけではない、インフレについては一過性と見るもののそうでない場合は対処する、といった事前に予想されていた内容で、驚きはなかったと思います。ただ驚きがなかったこと、不透明感の払拭を市場は好感したのでしょう。

昨晩の発表以前も株式市場は上昇基調であったわけですが、その背景として指摘されるのは企業業績が堅調であることです。米国株の一株あたり利益の推移を確認してみましたが、たしかに堅調に推移しており、コロナ前のペースを上回る伸びを示しています。毎月のバリュエーションチェックでお伝えしている通り、米国株は他の地域に比べて割高なのですが、それには相応の理由があるわけです。

先日記事にしたように買いのタイミングを逸した者としては、「インフレ懸念で株価は下落してくれるはず」と念じつつ、既に投資済みの株式資産の上昇で良しとするしかないわけですが、相変わらず新興国株には(相対的によりマシという意味で)投資妙味があるように思っています。

米国の金利が上昇したら新興国から米国への資金還流が起こるハズ、特に中国をめぐる不透明感を市場は嫌気するハズ、そんな思惑で新興国株の下落をどっしりと待ちたいものですが、なんとなく気が急いてしまっている自分がいます。自らを戒めた方が良いですね…

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