月末の資産チェックを行いました。先月は原資産価格、為替共に僅かな上昇要因となり、資産全体でほぼ1%の上昇となりました。ここのところ記事にしているようにパウエル議長の巧みな政策運営もあって株式市場はほぼ無風な状態が続いています。
このような状態が続いていると上手く行き過ぎていて気持ちが悪いと感じる一方、下がった局面で買い増したいという欲が強くなります。ここのところ株式市場で下落が続かず、押し目で買うことが結果として正解になっている理由は、同じように考えている人が多いのが一因のような気がします。
このように上昇が続き、気が大きくなっている時ほどリスク管理が大事です。先週の雇用統計を受けてテーパリングの開始は遅れそうですが、とはいえ不透明感の強い環境であることに間違いはありません。
そのような次第で、自身のポートフォリオが最悪期にどのくらい目減りしそうなのか、過去の事例から試算したいと思います。
私の保有資産は全世界株式とクレジット債で構成されています。それぞれの代表的なETFの価格推移を見ると、いずれも金融危機(リーマンショック)が最大の下落幅を記録しており、全世界株式で55%、クレジット債(ここではハイイールド債)で45%の下落幅となっています。これらはドル建ての下落幅なので為替の影響を加味するともう少し下落幅は大きくなるはずです。
金融市場に金融危機並みのショックが起こると投資資産がざっと半分に可能性があることは、常に頭の片隅に置いておく必要があると思っています。そうした時に自身がどのような精神状態になるのか、投資を継続する意思を保つことができるのか、折に触れて自身に問いかけたいと思います。市場下落時に損失に耐えきれなくなり、市場から撤退することが一番の悪手ですので。