岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

中央銀行は市場にナメられたらダメです。3月にサプライズはあるのか?

日銀総裁の交代にあたり、前任の黒田総裁がいわば置き土産として、3月の金融政策決定会合イールドカーブ・コントロールの再修正などの金融引き締めを行うとする観測が取りざたされています。

これに対し、年度末である3月末に近い時期に金利が上昇することは金融機関(主に銀行)の決算に悪い影響を与えるので、3月にサプライズとしての金融引き締めは起こらないとする記事を読みました。銀行の国債投資の損益は現在含み損になっているようで、含み損を拡大させないように配慮させるはずという観測には、それなりの根拠があるように思います。昨日記事にした通り、日銀は進退のいずれも苦しい選択を迫られていると認識しています。

一方で「銀行決算を配慮して…」といった観測は、中央銀行の権威を損ねてしまうため、中央銀行が最も嫌う観測であるとも言われています。こうした観測が広がった場合、いわば市場に対する今後の見せしめとして、あえて3月に金融引き締めを行う可能性もあるように思います。

いずれにしても私は長期的な円の価値に悲観的であり、こうしたサプライズで為替が円高に振れた際は、手元の円をドルに替える予定です。

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