厳格なコロナ対策からの急激な制限解除が話題になった中国ですが、その経済回復は想定よりも順調なようです。制限解除の直後に感染が急増したものの、国民の大半が感染したため、その後の感染は落ち着いています。このため経済回復の進捗が順調とのことです。
これを受けて中国政府は当初予定されていたように経済の追加支援するのではなく、経済の維持で十分と考え始めたようです。不要な経済支援を行わないことは国家財政を考えると良いことですが、ただこうした思い切った決断は中国のような政治体制であるが故だと思います。日本を含めた西側諸国で当初予定していた経済対策が撤回された場合、撤回による混乱は政府批判に結びつく可能性もあります。
一方で現場から乖離した指示が中央から下される可能性もあり、そうした例として中国でゴーストタウンが出現していることもよく記事になっています。社会主義的な体制が経済的にうまく行かないことはソ連が証明していますが、厳しい中央集権は経済的に有利なのかどうか、ふと考えさせられました。