8月末の株式市場のバリュエーションチェックを行いました。今回もETFのホームページを参照し、PER(倍)、PBR(倍)、ROE(%)の順で提示しています。なお日本株は同じ会社の英国法人が運営するETFのホームページ記載のデータであり、データの基準が異なる可能性があります。
世界全体(VT) --- 2.4 15.2
米国(VTI) 18.8 3.4 19.5
欧州(VGK) 11.2 1.7 13
新興国(VWO) --- 2 14.4
日本(VJPN) 12.8 1.2 10.5
データの中で「---」となっているのは、ホームページ上の記載がなぜか欠落していたものです。全世界株と新興国株のPERは今月まさに確認したかっただけに残念ではありますが、データ閲覧に対価を支払っているわけではなく、文句の言いようがありません。バリュエーションは全体的に低下傾向ですが、中でも欧州株の低下が目立っています。ロシアのウクライナ侵攻に起因したエネルギー問題と、エネルギー問題が引き起こす景気後退懸念がその要因になっているのでしょう。
株価下落を受けて株式への追加投資を検討している私ですが、全世界株と新興国株のうち、全世界株に投資する方向へ気持ちが傾いています。長期的に引き続き新興国株が期待できると考えるものの、中国を中心としたアジア圏のリスクを、地政学的リスクや景気の先行きが懸念されるこの時期に好んで取る必要はないように思えるためです。また今回の追加投資が米国株の下落幅を確認しながら実行するものであるため、米国株が多く含まれる全世界株を買う方が整合性があるとも考えています。
全世界株の中にも10%ほどですが新興国株は含まれています。新興国経済の長期的な成長は全世界株の一部として限定的に享受することで自身を納得させています。