岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

英国は大丈夫か?他国の心配をしている場合でないのかもしれませんが…

英国の財務相が先週末の大規模な減税計画に引き続いた減税を行う可能性を示唆し、英ポンドは一時急落しました。その後は値を戻して平静を取り戻した格好ですが、リスクを察知すると即応する資本市場の厳しさを改めて感じさせます。英国内では今回の英国売りを牽制する発言を英中銀から出すことを求める声があがるなど、危機管理モードに入った印象です。

日本では先週末に為替介入を行い3-4円の円高を引き起こすことに成功しました。ただ市場の予想通りこの円高は一時的なものにとどまり、再び144円台まで円安が進んでいます。先日記事にした通り、日本円や日本国債は政府の財政状況を考慮するとかなり安定した値動きを示しています。財務省の言う「断固たる措置」(為替介入のことをこのように表現していました)にも関わらず、円安そして物価上昇が止まらないことが日本国民の知れ渡ってしまった時、これまで変わらなかった日本人の資産運用に変化が起こるのかもしれません。

その時に予想される資産運用に起こる変化は外貨建資産への移行だと思います。預貯金を通じて買われていた日本国債が売られる時にどのようなことが起こるのか、おそらく日本銀行は日本国債を買い支えるのでしょうが、その買い支えがさらなる不安を招いてしまい…などと恐ろしいことを考えてしまいます。

そんな私ですが本日実行しようとしていたドルへの換金を、円安進行に怖気づいて見送ってしまいました。上記のようなことを懸念していれば黙ってドルを買っておけばよいのですが、短期的な損得にとらわれてしまうところが、私の至らなさです。自身の投資行動を振り返ると、この記事で記載したような日本人の資産運用に変化が起こるのは当分先のことなのかもしれません。

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