岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ホテル業界に見る高収益事例。それは簡単には見つからない

現在予想される景気後退はどちらかというと、富裕層に厳しく、低所得層に優しいものになると予想されています。米国の巨大テクノロジー企業で人員削減が行われている一方、街中のレストランは人手不足で苦しんでいると言われていますし、今回の景気後退の痛みは富裕層により多く現れているようです。経済格差の拡大を問題視する立場からは、次なる景気後退は歓迎できるものなのかもしれません。

少し前になりますが、そうした現象を裏付ける記事を読みました。高級志向の旅行に対する支出が減少しているということです。その記事によると、1泊分の宿泊費を500ドルまでとする人が増えているそうです。500ドルは7万弱ですから、日本人の感覚では相当高いホテルということになりますが、記事では500−1000ドルの宿泊費では「中級ホテルのスイートルームや広めの部屋にも泊まれない」としています。

この記事からは日本人と外国人で旅行支出に対する考え方がかなり異なることが分かります。また1室500ドルの部屋を1部屋管理するのと、1室2万円の部屋を3−4部屋管理するのとでは、前者のほうが労働効率が良いはずです。同じ仕事をしたり、投資をするのであれば、1室500ドルを選択した方が有利になります。

ホテル業界もそんなことは百も承知で、日本では1室500ドルの部屋に対するニーズはそもそも少なく、そのためそうした運営が行われていないのだと思います。私はホテル業界で仕事をしたり投資する必要はなく、日本のホテル業界に機会が少ないことは問題ないのですが、1室500ドルに該当するような仕事や投資機会に対して敏感でありたいと考えています。

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