先週末から今週は新変異株から金融引き締めと様々な材料が出てきて市場が大きく動きました。週末になり、今週の動きを振り返りたいと思います。
まず先週金曜は新変異株の拡がりを懸念して市場が大きく下落しました。新変異株に関する情報が少なかった中で、逃避的な動きになります。その後週末をまたいだ月曜日は市場は上昇しました。新変異株に関する情報が出てきたのと、市場参加者の強気度合いが大きかったことがその背景にありました。
そうした楽観ムードを崩したのがパウエル議長の金融引き締め姿勢への転換です。テーパリングの加速は新変異株の前からリスクシナリオとして出ていた話でしたが、新変異株を受けてテーパリング加速はなくなったのではと考えていた市場参加者は多かったと思います。それだけにこの転換は株式市場を大きく下落させました。
今回の引き締め姿勢への転換は、新変異株以上に長期間にわたって市場に逆風となることが予想されます。それゆえに「新変異株による短期の買い場!」と前のめり気味だった追加投資を、もう少し長い目線で市場に臨むよう、投資姿勢を切り替えました。
というわけで株式についてもう一段の下落が発生した後の追加投資を考えています。新興国株はここから数%の下落で買えると思っており、こちらは来週にでもそうした機会が訪れるかもしれません。ただ全世界株は直近高値から10%くらい下がったところから買い始めることを考えており、これにはもう少し時間がかかりそうです。
一方で為替については米国の引き締め姿勢の明確化にも関わらず、若干円高に振れています。これは買い場かもしれないと思っており、推移を見守っています。