岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

2枚めのカード作成でポイント進呈?

「2枚めのカード作成でポイント進呈します」というメールが届きました。カード会社の収益はリポ払い時の金利や、決済額に応じて手数料を取ることだと理解していますが、すでにカードを作成している人に2枚めのカードを作ってもらって、クレジットカード会社に何か得することがあるのでしょうか?


ビザとかマスターカードが自社ブランド発行シェアを増やすためのキャンペーンとして、クレジットカード会社にそうした働きかけをしているのかもしれません(例えば3番手のブランドがそうしたキャンペーンを行うことは意味があるかもしれません)が、特定ブランドに限定したキャンペーン
ではないようです。


話は変わりますが私が社会人になる少し前まで、銀行や証券の新規口座やクレジットカードをともかく作ってもらうことが、金融機関で働く人の目標として課されていたそうです。1口座あたりの収益性はあまり考慮せず、口座数や口座開設時の少額預金をともかく集めようという、シェア追求の発想だったのだろうと思います。当時は口座が稼働していって最終的に収益に結びつくはずという発想(考えようによっては顧客生涯価値:ライフタイムバリューという、わりと新しい概念だったかも?)があったのでしょう。


人付き合いが苦手なタイプの人にとってはこうした目標設定は苦痛だったと思われ、それが理由で金融業界に入るのを回避した人も多かったのではと思います。こうした目標設定をやめることは、人材獲得の意味でも何らかの好影響があったかもしれませんね。