岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

イーロン・マスク氏が在宅勤務を批判する。言っていることは理解できますが…

イーロン・マスク氏が在宅勤務について「道徳的に間違っている」と批判しました。「道徳的に」というのは強い表現ですが、職場に出勤しなければいけない人への侮辱との趣旨のようで、なるほどそうした視点や考え方があることは理解できます。

ただ一方でこの発言は、マスク氏のポジショントークの側面もあるような気がします。同氏が率いるテスラ社が現在抱える一番の課題は、生産台数をいかに確保するかだと言われています(最近は販売量をいかに確保するかがこれに加わり、販売価格を上げ下げすることが話題になっています)。生産台数の確保には工場で働く人の努力が必要で、それには職場に出勤することが必須になることから、在宅勤務に対して否定的になっているのかもしれません。

このような邪推は別にして、私も在宅勤務が恒常化すると、企業の生産性は低下すると考えています。在宅勤務を徐々に減らし、最終的にはコロナ前にそうであったような勤務状況にするような経営者(これはマスク氏に限った話ではありません)の試みは、今後継続するでしょう。そうした経営者側の試みに対して、労働者がどのように反応するのか、今後観察していきたいと思います。

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