岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

現政権に対する皮肉が検閲対象になってしまう中国

中央集権的な国家における中央政府に対する批判は、分権的な国家に比べ、特に歓迎されません。中国で、現政権の長期政権化に対する批判を検閲の対象にしており、それは皮肉も例外でないことが記事になっていました。

その記事によると、現政権の続投に対する反対がゼロとなった全人代の投票結果に対し、「とても素晴らしい」「最大規模の民主的投票行為」と評価することが検閲の対象になるそうです。こうした皮肉を苦々しく思う当局者の気持ちはよく理解できますが、明確な批判はともかく(といっても言論の自由は守られるべきですが…)、皮肉も検閲の対象になるのは、かなり息苦しい社会だと思います。

大っぴらに現政権を批判されるのは体制維持のためにならないことは分かりますが、皮肉を許容して国民の不満をガス抜きした方が、現政権のためにもなるような気もするのですが…

日本の政治に対する不満は多いのですが、それでも日本で暮らす幸せを感じさせてくれる記事でした。

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