岸辺の日記

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銀行が涙目、ツイッター買収資金の貸し出しで銀行が多額の損失

イーロン・マスク氏のツイッター買収ではマスク氏のような株式投資家が買収資金の全額を拠出するのではなく、資金の一部を銀行団が融資しています。その銀行が融資して早々、その債権が塩漬け状態になっていることが記事になっていました。

マスク氏がツイッター買収を発表し、それに対して銀行団が融資を行うことを約束したのは今年の4月のことでした。買収資金の融資にあたってはその際の約束が適用されるようで、その頃に約束されていた融資利回りは現在の市場環境では割に合わない利回りになっているそうです。私が最近注目しているハイイールド債の利回りで言うと、4月は6%台の利回りだったのが、現在では8%台まで利回りが上昇しています。4月時点では合理的な水準で約束した融資は、今となってはとんでもなく悪い条件の融資になるわけです。

銀行は多額の融資を行った場合、その融資を金融市場で売却することが慣例化しているようで、ツイッター買収資金の融資についても転売をもちかけているそうです。その際の転売価格として買い手は元本の60%を要求しているそうで、これは銀行側の要求する70%と開きがあるものの、銀行が受け入れている70%という価格もかなりの割引価格です。
(融資をした時点で元本の評価額が3割引きで評価されるわけですが、銀行からすると涙目です…)

現在の金利上昇は専門家である銀行も予想できなかったわけです。自分の市場予想がアテにならないのも当然のことだと思い、少し慰められました。

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