岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

任天堂ですら日本での値上げは難しい?任天堂のスイッチ生産の採算悪化について

任天堂の経営陣が同社のゲーム機スイッチの値上げは予定しておらず、ただ日本でのスイッチ本体の採算が取れなくなってきたとの認識を示したことが記事になっていました。

今後の値上げに向けた地ならしなのかもしれませんが、ゲームの愛好家は価格が上昇したくらいでゲームで遊ぶのを止める人は少なさそうであり、採算が取れなくなっているのであれば素直に値上げすれば良い気がします。それをわざわざ事前告知をしているわけで、日本国内で値上げすることの難しさを感じさせる記事でした。

以前記事にしましたが、ゲームのように世界中に消費者が分散し、一刻も早くそれを楽しみたい人が多い商品はせどり(転売)の対象になりやすいと思います。日本国内での値上げに躊躇し、海外との価格格差が開くと(円安によって格差が広がりやすい環境になっています)、せどり業者に活躍する余地を与えてしまいます。そのような事態を避けるためにも値上げは避けることができないでしょう。

このように値上げが必至とも言える状況で日本社会に気を使うのは、日本企業としての社会の責任を果たすためのポーズなのか、値上げによる消費者の離反を本当に恐れているのか、企業側の本音を聞いてみたい気がします。

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