岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

株価回復に要する期間は5-6年?

先日株式が長期的に上昇することを分かりやすく解説する考え方を記事にした際、私の頭によぎったことは「そうは言っても株価が長期的に下落した場合、その影響は大きいのではないか」という自身への反論でした。この反論に対する整理として、株価回復に要する期間を調べようかと思っていたところ、同様の分析を紹介する記事があったので記録しておきます。

記事によると株式市場の主だった下落から回復するのに要した期間(底値から回復に要した期間)は、1929年に始まった世界大恐慌で約13年(米国株の実績)、1973年のオイルショックで約6年(米国株の実績)、2008年の世界金融危機(リーマンショック)で約5年(全世界株の実績)、1990年の湾岸戦争で約5年(全世界株の実績)、1990年代後半のアジア通貨危機で約3年(全世界株の実績)とのことです。またこの他に2015年のチャイナ・ショックで約1年(全世界株の実績)、2020年のコロナショックでは5ヶ月(全世界株の実績)となっていました。

その上で記事では、金融システムが整った世界大恐慌級の下落(この時は株価はピークから80%超下落したとのこと)を想定するのはあまり現実的ではなく、世界金融危機以降の下落幅が参考になるのではないかと整理しています。私もこの意見に賛成で、政府や中央銀行が危機時に果たす役割は1930年代に比べると格段に大きくなっており、世界大恐慌並みの危機を想定する必要はないと思います。このように整理すると、短期的な株価下落が起こったとしても5-6年、かなり余裕をもって10年待てば、株価は回復すると考えて良さそうです。

先日の記事にある通り、世界経済が成長し続けると考えた場合(これは非現実的な仮定でないと思います)、株価も長期的に上昇することが期待されます。短期的に下落するものの、過去実績で5-6年、余裕をもって10年待てば回復すのだとすれば、株式へ投資するリスクは許容できるように思っています。

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