岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

猛烈な働き方に必要なものは優れた経営者か、報酬か

日本電産が創業者からの経営引き継ぎに苦労しています。次世代経営者の候補として外部から人材を採用してきましたが、創業者のお眼鏡にかなうことはなかったようで、生え抜き社員を次世代の候補とする体制に改めたそうです。

外部から採用した人材に見切りをつけた際の創業者の発言が強烈です。外部から採用した人材が8時半から9時に出勤することを指摘した上で、社員よりも早く出社していれば結果は違っていた可能性を示唆したとのことです。創業者自身が6時半から7時に出勤していたことから、同様の働きぶりを期待していたものと思われます。このような創業者の猛烈な働き方は現代ではあまり一般的でなくなっています。ただ創業者としては自身の働き方で並外れた成功をおさめてきただけに、次世代候補にも同様の働き方を期待してしまうのでしょう。

このような猛烈な働き方に求められるのは何でしょうか?社員は上司を見ているでしょうから、この創業者が指摘するように経営者自らが猛烈な働き方を選び、周囲に模範を示す必要があります。これまでの日本電産はこのやり方だったと思いますが、これは創業者が経営者であったが故であり、次世代の経営者が同じ方法で経営できるかは未知数です。
一方、猛烈な働き方には報酬で報いることも考えられます。現代では猛烈な働き方を否定的に捉えられることが多いように思いますが、猛烈な働き方をしているように思われる大手企業は、高報酬で社員に報いていることが多いように思います。

これまで傑出した創業者の指導の下で猛烈に働き、高成長してきた日本電産が、今後も同じ働き方を継続するのか。継続する場合、それをどのように可能にするのか、続報を楽しみにしています。

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