岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

ノー天気に株価下落を楽しみにしている理由。株価はなぜ長期的に上がるのか?

私は常日頃から追加投資の好機として株価の下落を楽しみにしています。株価下落を楽しみにする前提として、株価は長期的に上昇するという確信ないし思い込みがあるのですが、株価が長期的に上昇することを上手く説明した記事を読みました。これまで感覚的に理解していたことが、明確になったので記録しておきます。

記事では世界経済が成長し続けるのであれば、全世界を対象に分散の効いた株式ポートフォリオは売却する必要がなくなるとした上で、世界経済(GDP)の成長を「人口×一人あたりGDP」に分解します。その上で、人口は今後増えることが見込まれていること、一人あたりGDPも技術進歩によって増加することを示し、世界経済は成長すると予想していました。そして人口増と技術進歩により一人あたりGDPが増えるとしたこの予想に、違和感はありません。以下のグラフは世界のGDPの推移(ドル建て)ですが、多少下落することがあるものの、上昇基調で推移しています。

セントルイス連銀のデータベースより

 

この記事に私なりの味付けを加えるとすると、経済成長の果実は労働者と株主の間で分配される(税金という形で政府にも分配されます)ため、いわゆる労働分配率の推移にも注意が必要です。ただ政治体制が世界的に大きく変わらない限り、労働分配率の水準は変わらないと見てよいでしょう。本記事のために各国の労働分配率の推移を確認しました(内閣官房「新しい資本主義実現本部事務局」が資料を作っていました)が、労働分配率は低下傾向であるももの、概ね50%程度で推移していました。

いずれにしても世界経済が成長し続け、また労働分配率が安定している限り、株価は長期的に上昇すると見て良いと思います。これまでは「企業人は株主の要請によって前年以上の実績を積み重ねることが求められる」といった風に感覚的に理解していたことが、論理的に理解できたような気がしています。長期的に株価が上昇することに改めて納得した上で、株価下落を楽しみにする日が続きます。

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