岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

不動産価格が安くなった地方に外国人に移住してもらえないか?

中国の富裕層と米国の中間層が移住を希望する例が増えているそうです。

記事によると中国の富裕層の間で移住希望が増えている理由はコロナによるロックダウンとのことです。中国の富裕層と言うと、ものすごい資産家という印象ですが、そうした資産家であってもロックダウンの負担は平等に降りかかったようです。移住が選択できる富裕層の間で移住希望が増える背景はよく理解できます。移住先として人気なのは米国、シンガポール、オーストラリア、カナダとのことでした。

米国においては従来から退職者や富裕層を中心に海外移住者がいたようですが、最近は遠隔勤務の広がりによって米国内に居住する必要がなくなり、若い層が移住を希望する例が増えているそうです。その際に昨今のドル高と、移住先として人気の欧州で地方の地価が下がっていることが、移住を容易にしているとのことです。こちらについても背景はよく理解できます。また家族で移住する人にとて、治安の良さも大事になるそうです。

米国人移住希望者の間で人気の国はイタリア、ポルトガル、スペイン、ギリシア、フランスといった南欧の国のようですが、景気の悪い国も含まれ、それらの国では不動産が安くなっているのでしょう。記事では6万ユーロ(約800万円)でシチリア島の住宅2戸と店舗1軒と購入したアメリカ人が紹介されていましたが、たしかに不動産が安いという印象です。

地方の不動産価格が低下する現象は日本でも起こっています。海外移住を希望する層は中所得層以上と思われ、そうした層に不動産価格の安さをアピールして移住してもらうことは、日本の地方は大歓迎するように思います。移住に関する地方自治体の助けは必要でしょうが、風光明媚な地方にある和風の家はこうした視点で外国人に売り出しても良い気がしました。

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