岸辺の日記

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金利上昇はこれで一段落なのか。米銀やアップルが債券発行を決める

先週のFOMC後のパウエル議長の発言や米国のGDPを受け、米国の金利上昇の勢いの落ち着きが明瞭になってきた気がします。そうした環境下で少し違和感を感じるのが、米銀やアップル社が債券発行を通じた資金調達を活発化していることです。

資金調達する側から見ると、今後金利が低下すると見込むのであれば、資金調達は後ずらしした方が良いことになります。緊急の資金調達ニーズがあれば別ですが、銀行やアップル社の手元資金は十二分な余裕があるはずです。このタイミングで債券を発行することはこれらの発行体が将来の金利上昇を見込んでいるように思えます。

こうした金利上昇見込みは、沈静化の兆しを見せない物価上昇を考えると自然なことのように見えます。そんな事を考えていると、来年初にもFRBは利下げに転じるとした市場の予想は誤りではないかとする記事を読みました。素人ながら私も2.25-2.5%という政策金利を中立金利に近づいたとするパウエル議長の姿勢には少し疑問を感じています。物価上昇が落ち着く兆しを見せない場合、FRBは利上げを継続せざるを得ないでしょう。

このように考えるとFRBハト派姿勢への転換を期待して上昇しているように見える現在の株高は短命なのかもしれません。先月の株高で追加投資のタイミングを逸した私ですが、このように考えて今後を様子見したいと考えています。

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