岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

一次産品の生産が強みとなる時。食糧危機がロシアの追い風に

ロシアはウクライナからの穀物輸出を妨げて世界の食糧危機を演出し、自国の農産物の価格上昇によって利益を得ているという記事を読みました(その後ロシアはウクライナ海上封鎖を解き、自国が食糧危機を演出しているという批判に応えた形になっています)。石油やガスに加えて農産物もロシア経済の下支えになるようで、戦時下のロシア経済は想定以上に長持ちするのかもしれません。

昨今、石油・ガス・鉱物や農作物といった一次産品の価格が上昇し、それによってこれら一次産品を生産する国の存在感が高まっているように思います。例えば米国は産油国ベネズエラに対する制裁を緩和することを検討しています。石油市場への背景が背景にあると目されています。

存在感が高まる背景は折からの物価上昇に加え、戦争や経済制裁等によって生産・輸出量が減少したことが挙げられます。平時であれば消費国が交渉によって優位な交易条件を引き出していたところ、現在は資源確保が最優先で交渉の余裕がないのでしょう。

一次産品へ投資する考え方は以前から存在していましたが、私は一次産品を生産する会社の株式へ、インデックスファンドを通じて投資すれば十分だと考えていました。ただ一次産品に対する投資の説得力が増している中、こうしたブームに出遅れている企業があれば投資を検討しても良いかと思い始めました。

ふと思いついたのが水資源への投資で、水関連の企業に投資するETFの価格を調べてみましたが、突出して高くなっているわけではなさそうです。ただこうした特殊な投資アイデアへの投資はあまり多額にならないように注意すべきと考えています。投資するとしたらロシア株ETFへの投資が無事に返金された後ではないでしょうか。そうしたわけで水資源に限らず次の特殊な投資アイデアについても頭の片隅で考えておきます。

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