岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

SWIFT排除の影響その2。ルーブルは大幅安

昨日に引き続いてロシアの銀行がSWIFTから排除される影響等について記録しておきます。

週明けのロシア市場は通貨ルーブルの大幅安で始まり、ロシア中銀の政策金利の引き上げ(なんと20%へ!)によって下げ幅を縮小したものの、それでも先週末から下落したレートで取引されています。情報元によって取引レートが異なっており(9%下落から18%下落までマチマチです)、市場が混乱していることを感じることができます。ともあれ仮に米国市場でロシア株ETFの取引が行われた場合、通貨は価格低下の方向へ影響しそうです。

株式市場については外国人投資家の注文が市場に出ないよう、制限がかかったとのことです。SWIFTからの排除というニュースによって、外国人投資家のモスクワ市場へのアクセスは事実上不可能になっていたはずですから、このニュースは大きな影響を与えないように思います。あえて言うと先週売りきれなかった緊急避難的な売却が売却できなくなり、その分下落幅は落ち着くのかもしれません。
昨日の記事で推測したように投資口の追加設定や解約が停止された場合、ETFの価格がどう動くのかには要注目です。市場参加者が小口の投資家に限られますので、通常とは異なる極端な値動きが起こるかもしれません。

ロシアのカントリーリスクはとてつもなく大きく、また制裁の影響で経済や企業業績は今後ガタガタになると思われますが、エネルギー企業を中心にした、PER6倍・PBR0.64倍・配当利回り5%台のポートフォリオ(現時点では、という話ですが…)に投資できる機会は魅力的であるように思います。今晩もロシア株ETFの価格に注目したいと思っています。

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