岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

思いもよらない発想で思い切ったリスクを取るヘッジファンド運用者

ヘッジファンド運用者に対する世間の印象は金の亡者というような、あまり良いものではないかもしれません(私はそうした見方に同意しませんが)。世間のこうした悪いイメージを変えるかもしれない記事を読みました。

記事ではヘッジファンド運用者が環境をテーマにした投資会社を設立したことを紹介しています。その投資会社は排出量取引等において潜在的な価値がありそうな土地(自然が豊かな土地、湿地帯・河川・絶滅危惧種の生息地等)を購入して保全し、環境の観点で土地が十二分に再生した後に排出権の欲しい企業に高値で売却するで、利益を得ることを目指しているそうです。

排出権取引について詳しくないため、この戦略がどのくらい良いのかは分かりませんが、排出権取引という仕組みをうまく使った面白い戦略であるように思います。記事ではこの戦略が投資対象とする土地が極めて安価に入手できることも、戦略の魅力としています。
このヘッジファンド運用者はインフレに対する危機感が強いようなのですが、インフレ対策としての現物資産(一般的な収益不動産はその代表例)を買おうにも価格が上昇しており、このためまだまだ安い(というよりも通常は経済的な価値が低い)自然豊かな土地が魅力的になるわけです。

今回の記事ではヘッジファンド運用者に対し「思いもよらない発想で思い切ったリスクを取る投資家」という印象を受けますが、皆様はどう思われるでしょうか?

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