岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

日本は利下げを行うべき?首をかしげる国際通貨基金の見解

国際通貨基金(IMF)は定期的に各国の経済状況を確認し、意見表明を行っているようです。これまであまり認識していませんでしたが、日本に対する提言が記事になっていました。

記事によるとIMFによる意見表明の中には「デフレからの脱却のためさらなる利下げを行うべき」という提言が含まれているようです。日本はすでに十二分すぎる低金利政策をとっていると考える私にとって、これには疑問を感じます。日本経済が低成長に苦しんでいることは事実ですが、その理由は高齢化や生産性の低さなどで、財政・金融政策はすでに出尽くしているように思うからです。

政治家や当局者は自身の裁量の余地を広げるため、えてして拡張的な政策を選びがちとされています。自身の取り組む課題の解決のためにさらなる予算を求めることは、予算執行の際の裁量が増えることになり、それは最終的に担当者の権限になるからです。

日本社会の美点として、部外者(海外)からの意見を素直に受け入れる点があると思います。今回のIMFの提言に限ったことではありませんが、こうした海外からの提言を利用して自らの権限拡大に使うような動きが出てこないか、注意したいと思います。なお、現在のところ日銀の政策にそうした雰囲気は感じておらず、その点は信頼しています。

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