岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

資格認定は能力の証となるのか?

世の中には様々な資格認定制度がありますが、そうした試験で合格したことは能力の証になるのでしょうか?CFAと呼ばれる国際的な証券アナリストの資格認定制度で、こうした観点で行われた調査結果が記事になっていました。

その記事によると試験に合格した人の運用実績は、そうでない人に比べて低い可能性が高いという結果が出たそうです。運用能力との強い関係性が認められたのは、資格の有無ではなく運用経験だったとのことで、これは直感的に理解できます。

とはいえ試験に合格した人の実績が、そうでない人に比べて悪いという結果には意外感があります。記事では経験を積んだベテランは試験を受験していないことが多く、このため試験に合格した人には若手が多くなることを指摘しています。なるほどそうした事情であれば、この結果も理解できます。本来であれば同じくらいの経験を積んだ人の中で、試験に合格した人とそうでない人を比較するのが妥当なのでしょう。

資格認定は労働者にとって自身の有能さを示す効果がありますが、今回のように歴史の浅い資格認定制度においては経験の少なさを醸し出す可能性がある(合格したこと自体は当然のことながら高評価につながるのでしょうが…)。なかなか面白い調査結果でした。

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