岸辺の日記

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クラリダ副議長の辞任。これは明らかにアウトです

FRBのクラリダ副議長が、FRBがコロナ対策としての緩和策を発表する直前に株式を購入していたことを以前記事にしましたが、その続報が報じられ、続報を受けてか副議長はその職を辞することになりました。

今回判明したことは問題となった購入の3日前に株式を売却していたことです。副議長の投資行動を振り返ると、コロナの流行を受けて株式市場が下落する2/24に株式を売却し、その数日後2/27に株式を買い戻し、その翌日2/28に何らかの対策を講じる旨の声明がパウエル議長から出されたわけです。ちなみに株式の売買額は100万-500万ドルとさすがの金額です。

今回の売却報道がなければ「株式の購入と声明の発表が偶然重なっただけ」という弁明が通用するかもしれません(私はそう思いませんが…)。ただ購入直前に売却していたのであれば、売却から購入の間に自身の投資判断を変更する何らかの事象があったわけで、インサイダー情報の入手を疑われるのは当然です。

この報道を受けてか、副議長は任期満了まであと少しというところで辞任することになりました。ただ本件はこれで幕引きということではなく、しっかりと追求して今後の戒めとした方が良いように思います。この件が今後どのように展開していくのか、注目しています。

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