岸辺の日記

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CEOと言えども失業のリスクを感じている

米国のCEOが失業のリスクを感じているという記事を読みました。その記事の中で意外に思ったのが、企業経営者は常に解雇のリスクを意識しているという記述です。

出世して経営者になっているということで、CEOは相応に優秀であると認められた人であるはずです。そんな人でも解雇のリスクを感じているというのは、少し意外感があります。
米国では経営層と一般従業員の待遇差が大きいと言われており、給与等の観点では既に十分に報われているはずです。生活に困窮することはないのでしょうが、偉い人は偉い人なりに大変なのだなと思わされます。

また、これまで実績を積み重ねてきた人だからこそ、常にそうしたリスクを感じさせて自らを鼓舞しているのかもしれません。偉くなる人はストイックという印象があります。
ちなみに失業のリスクを感じているCEOの割合はおよそ3/4と高い割合で、この値は昨年の約半分に比べて大きく上昇したとのことです。一般従業員に同じアンケートを取った時にどのように答えるのか分かりませんが、3/4であっても半分であっても、一般従業員よりも高い値であるような気がします。

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セントルイス連銀のデータベースより

 

記事の中で指摘されていたCEOの懸念事項は供給網、労働市場、デジタル化とのことです。こうした事象に対応できないCEOは株主によって退任を迫られる。米国では緊張感のある企業経営が行われているようです。

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