岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

現時点の投資姿勢

新年を迎えたということで現時点の投資姿勢を記録しておこうと思います。

まず米国を中心に引き続き高い経済成長が見込めると考えています。このことは市場の平均的な見方だと思いますので、市場価格への影響という意味ではこの見通しがどれだけ上ブレするかなのでしょうが、経済は好調であることは少なくとも市場を下支えしてくれると思っています。

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国際通貨基金による「世界経済見通し」より

 

次に金融政策ですが米国FRBが日欧に先駆ける形で利上げを行うことが予想されます。これまでは緩和政策によって市場を支えていたわけですが、今年はこの追い風は見込めないことは意識する必要があるでしょう。

その場合に米国の金利がどうなるのかですが、長期金利は国際的な需給要因(日欧の投資家による買い需要)によって上昇幅は限定的であるように思います。FOMC参加者による予想では2022年のインフレ率は2%台半ばに落ち着くとのことで、これは立場上そう言わざるをえない面もあるのでしょうが、そうであれば現在の1.5%から2%くらいまで金利が上がっても良い気がしています。

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セントルイス連銀のデータベースより

 

最後に株式市場の動きですが、これはよく分かりません。冒頭に述べた良好な経済や企業業績を考慮すると引き続き強気で良い気もしますが、高いバリュエーションについては警戒する必要があると思っています。バリュエーションの高さは金利の低さで正当化されてきた面がありますので、金利上昇によってバリュエーション低下が起こる可能性があると思います。米国の株価はコロナによる急落の後、ほぼ一本調子で上がっているので、さすがに調整が発生しても良い気がしています。

 

 

こうした見通しを前提にした現時点の投資姿勢ですが、クレジット債を含めた債券には投資しにくい環境だと思っています。このためクレジット債への追加投資は控えようと思っています。株式ですが経済や企業業績という好材料から強気であるものの、金融政策の舵取りでバリュエーション低下が発生した時に追加投資したい。そのように考えています。

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