岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

金融課税の増税は結局見送りへ。ありがたいことですが…

以前記事にした金融課税の増税ですが、結局見送りとなりました。現行の20%から25%に上げるなど具体的な数値が出ていたのでいよいよかと腹をくくっていましたが、「当面は所得の引き上げを優先する」とのことです。

株価下落や批判を受けての撤回と分析されていますが、私は単に選挙前に投資家の支持を失うような政策を打ち出したくなかったのでは、とうがった見方をしてしまいます。先日、矢野財務次官が指摘していたように、日本の財政状態が極端に悪化している中で、選挙前だからと言って人気取りのバラマキ政策ばかりが出てくることに疑問を感じてしまいます。
有価証券投資を行っている者として、もちろん増税は困りものです。とはいえ国家財政や日本円に対する信認が失われ、ハイパーインフレのようなことが起こってしまうことが一番回避したい事態です。

とはいえ金融課税の増税は今後一切検討されないわけではありません。報道によれば自民党幹部は総裁任期である今後3年の間に取り組むことを示唆しており、選挙が無事に終わって数年が経過すると、また復活するのかもしれません。
増税すること自体は百歩譲って容認するとして、選挙後に後出しジャンケンで再び増税案を持ち出すのは絶対に止めて欲しいものです。持ち出すのはであればその際は選挙を通じて国民の意思を確認して欲しい、と思っています。

私個人の対策としては来たるべき増税に備えた頭の体操を今のうちに行っておくことでしょうか。時間的猶予はいただいたことになるので、じっくり考えたいと思います。

reedonshore.hatenablog.com