岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

自国通貨の減価による資産増にはあまり意味がない

米国の金利上昇を受けてドル建て資産が買われているようで、円安ドル高になっています。

私は外貨建資産へ多く投資しているため、この円安によって円建ての資産額は増えています。それ自体はありがたいことですが、ドル建てで計算すると資産は減少しているはずです。以前の記事でぼやいていたように、今回のように自国通貨の価値が下がることによって表面的な円建の資産額が増えることは両手を挙げて歓迎するわけにもいかず、複雑な心境です。

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日本経済は輸出によって海外からモノを買わないと成り立ちません。このため円建ての資産額がいくら増えても、その効用は輸入品価格の上昇を通じた物価上昇によって、最終的には打ち消されてしまうように思います。
(日本国内だけで生産されている財についてはこの限りではありませんが、国内で生産されている相対的に高級な財はあまり消費しておらず、その効用はやはり限定的です)

日本国内での比較では相対的に豊かになったことになるのかもしれませんが、他人は他人と考えているため、絶対値として豊かにならないと意味がないと考えています。

ともあれ、そうしたわけで先日書いたように円をドルに替えるタイミングも逸し、あいかわらず動きのない資産運用が続いています。個人投資家は常に売買しないといけないわけではないので、それはそれで良いのですが…

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