岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

政治家は誰のために働くのか?

国家の最高権力者による支配構造について説明した動画を見ました。その動画によると支配構造は民主主義国家も独裁国家も等しく当てはまり、国民は、盟友(最高権力者を直接支える人)、実質有権者(有権者の中で権利を行使する人)、名目有権者(有権者)の3つの階層に分かれるそうです。
日本と北朝鮮で当てはめると3つの構造は以下の通りになります。

日本;盟友(国会議員≒与党に投票した人)→実質有権者(投票する人)→名目有権者(18才以上の国民)
北朝鮮;盟友(党や軍の幹部)→実質有権者(強制投票なので、党の中で候補者を決める立場の人)→名目有権者(有権者)

この例から分かることは日本は実質有権者と盟友の数が多く、北朝鮮はその数が極めて限られていることが分かります。その上で独裁国家を維持するための原則として、以下の4つを示しています。

盟友(権力を握る上で必要となる人)を少なくする
盟友に十分な報酬を与える
名目有権者を多くする(盟友を入れ替え可能な状態にし、盟友を支配する)
お金の流れを掌握し、盟友へ報酬を分配する

支配構造を維持しつつ、報酬の原資(≒税金)を増やすことを考えると、国民を「生かさず殺さず」状態にすることが最適解になる。民主主義国家でも盟友へ報酬を分配するのは同様ですが、盟友の数が多いため、結果として多くの名目有権者に報酬が行き渡ることになる。独裁国家が崩壊した事例を振り返ると盟友への報酬分配がしっかり行われなかったことが原因である。このようなことが上手く説明されており、面白い動画でした。
そして民主主義国家に生きる国民としては、自らを実質有権者たらしめること(そのためには投票すれば良い)が大切であるとのこと。これもまた真実だと思います。とてもよい勉強になりました。

reedonshore.hatenablog.com

reedonshore.hatenablog.com