岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

若者向けサービスと中国企業の親和性。中国企業は意外に強いかもしれない

販売は基本的にインターネット上で行う若者向けアパレルブランドが、人気になっているそうです。このブランドを運営する企業は中国の会社で、服の製造は同じ国のメーカーに委託しているようですが、利用者の好みを迅速に商品開発に反映させることや、メーカー側の事情に合わせた発注方法等で売上を伸ばしているとのことでした。

この記事を読んで今更ながら思ったことは、若者向けの事業では中国の会社が優位になるだろうな、ということです。若者を顧客にする場合、価格競争力は大事になりますが、その際に製造現場に地理的に近いことは大きな優位性になるでしょう。この記事にある通り、単に地理的に近いだけでなく、現地社会をよく理解していることは大きいように思います。

加えて思ったのが、この現象はアパレルのような軽工業にとどまらないのではないか、ということです。動画投稿アプリなど、中国のネット企業が世界進出を果たす例を耳にすることも珍しくなくなりました。
一般的にネット上の新しいサービスを最初に受け入れるのは若い世代であると言われています。若い世代へのサービス提供に国として長けていることは、様々な業種に波及効果をもたらすような気がします。身近な成功例は良いお手本になるものですので。

このように考えていくと、単に人口の多さや海外企業が進出しにくい仕組みがあるという以外にも、中国の企業が将来優位になる材料は多いような気がします。近い将来に米国と中国は世界の覇権を争うなどと言われていますが、この競争は一方的な争いで収まることにはならないかもしれません。