岸辺の日記

日常のあれこれを記録します

日本企業も筋肉質になりつつある?

ANAが今期利益の黒字化見通しを発表したとのことです。最悪と言える昨年に比べると状況は良くなっているとはいえ、航空需要が激減している中で黒字化とは驚きました。貨物需要が航空会社の業績を下支えしているという話は聞いていましたが、それだけで黒字化できるはずもなく、黒字化の主な要因はやはりコスト削減とのことです。


飛行機が飛ばなくなった分、当然のことながら燃料費等の様々な費用は減ります。それに加えて今回は客室乗務員の方に出向してもらったり、社員の給与を削減するなど、様々な手段を講じていることが話題になっていました。かっての日本企業の場合、人件費はある意味において聖域であり、コスト削減の際に手をつけにくい分野だったと思います。しかし非正規雇用を増やすなどして、筋肉質な体質に変わりつつあるのでしょう(働く側にとっては厳しい世の中ですが…)。また、おそらくこうした動きは人件費にとどまらず、様々な分野で従来の常識にとらわれないコスト削減が行われているものと思われます。


「伝統的な日本の大企業は変わることができない」などと揶揄されることもありますが、変わりつつあるのかもしれません。